デンタルレッスン(小児歯科)

皆さまは幼い頃、歯医者は「行きたくないところ」ではありませんでしたか?では、なぜ行きたくない場所だったのでしょうか?
子どもは大人が思っているより繊細な心を持っています。心の準備が整っていないまま診療台に乗せられ、見たこともないような機器に囲まれて治療する・・・これほど怖いものはありません。
当院では、いきなり治療するのではなく「デンタルレッスン」を行い、少しずつお子さまが歯医者とは何か、治療とは何かを楽しく学んでいくことで自然に治療へ導く方法をとっております。
デンタルレッスンの内容
お子さまにとって最も安心できる場所はお母さまです。しかし、歯医者は日頃とは全く違う空間になるので、そこでお母さまから離れて診療台に一人で横になるのはお子さまにとっては不安で心細い心情です。
そのうえ、治療機器の機械の音や冷たく光る器具類を見れば不安から恐怖に変わってしまいます。
そのようなことにならないよう、当院では女性の歯科医師または衛生士がお子さまをリードしながら、まずは待合室から診療室までの空間になれていただき、その後は実際に治療に使う機器類をお子さまと一緒に手にして遊び感覚で触れていきます。
まずは、楽しい場所である認識を持ってもらって心の準備が整ったことを確認してから治療の内容を少しずつ、できるだけ理解しやすいように本人に説明します。
お子さまの心の準備が整うまで私達は無理に治療をすることはありませんので、お母さまも気長に見守っていただければと思います。
保護者の方へ5つのお願い
1つ目のお願い
『お子さまには正直に』
お子さまには「何もしないから・・・」「診るだけだから・・・」と嘘をつかないでください。
歯医者さんに来れば、結局「何か」をしますので、お子さまは不信の念を抱いてしまい、治療がスムーズにできない原因になります。
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2つ目のお願い
『お母さまが歯医者嫌いにならないで』お子さまは本当に親が話していることをはっきり覚えています。何気ない大人同士の会話で、歯科治療の嫌な経験や痛かったことなどは話さないでください。
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3つ目のお願い
『お母さまが心配そうな顔をしないで』お母さまが心配そうな顔をして付き添ってしまうと、お子さまはそれをすぐに察知します。一人で治療できるように促すことが大切です。
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4つ目のお願い
『間違った同情はしないで』むし歯は自然に治癒するものではありません。お子さまがかわいそうと思って治療をしないで帰ってしまうと意味がありません。
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5つ目のお願い
『歯医者を叱る道具にしないで』そんなことをしたら歯を抜いてもらうよ!!などと叱る道具にしないでください。
『Kid’sパスポート』について(小児予防治療)
当院では、お口の中の健康管理をしていくために、中学3年生までのお子さまは全員対象でKid’sパスポートに入会していただきます。
Kid’sパスポートについて
対象 | 中学3年生まで |
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料金 | 1,500円 |
有効期限 | 1年間(4回分) |
3ヶ月ごとにメインテナンスで来院していただき、全ての回でむし歯のチェックと歯磨き指導・フッ素塗布を行います。
それに加え、毎回違った内容の検査を行いながらお口の中の管理をしていきます。
内容
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1回目 口腔内写真撮影
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2回目 RD(唾液)テスト
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3回目 レントゲン撮影
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4回目 1年間の総チェック
来院時にはパスポートをご持参ください
〔注意事項〕
※パスポートのご提示が無いと、フッ素塗布・各回の検査が出来ませんのでご注意ください。
※パスポートを紛失されますと、再入会の手続きが必要となりますのでご注意ください。
フッ素の働きと効果
フッ素には大きく3つの働きがあります。この働きにより定期的に塗布することで、むし歯予防効果を発揮します。
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効果1 歯を強くする
フッ素が歯に溶け込まれ、むし歯に強い(溶けにくい)歯を作ります。
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効果2 再石灰化を促進する
自然治癒が可能な初期のむし歯では、治療を助けることが出来ます。
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効果3 むし歯菌を抑制する
フッ素が歯垢(プラーク)に入り、歯を溶かす酸が作られるのを抑えます。
0~2歳児の歯科室

当院ではお子さまがいるお母さまに対し、お子さまの歯が生える前から知ってもらいたい「知識」「食べ方」「飲み込み方」「歯列」「姿勢」などについて、歯科の立場から支援・相談を行う為の『0~2歳児の歯科室』を開いております。
歯科室で行う内容
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- 歯科検診
- 講話
- ブラッシング指導
- 赤ちゃんのおっぱい教室
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- 食事・姿勢指導
- 歯科・離乳食相談
- フッ素塗布(別途費用)